第9回日本薬学教育学会大会の開催にあたって

    

 日本薬学教育学会は、「薬学教育」を主題として、薬学教育・薬剤師教育に従事する大学教員や病院、薬局の薬剤師などが相互に連携することで、日本の医療に貢献する薬学人を育むためのあらゆる情報を共有し、薬学教育の実践を研究することを目的としております。2016年8月に第1回大会を京都薬科大学で開催して以来、昨年初めて九州山口地区で開催され、大学教員、病院や薬局薬剤師のほか薬学部生、大学院生、薬学教育に関わる多くの方にご参加いただき、次世代に向けた薬学教育の進歩・発展に向けて活発な議論を行い、薬学教育の向上に向けた多くの研究成果を共有することができました。

 さて、今年度は「第9回日本薬学教育学会大会」を、2024 年8 月17 日(土)~18 日(日)の2 日間、東京薬科大学にて開催させていただく運びとなり、関係者一同、鋭意準備を進めております。

 第9回大会のテーマは、「薬学教育におけるプロフェッショナリズムとは?」といたしました。令和4年度改訂版薬学教育モデル・コアカリキュラムの中に「プロフェッショナリズム」が謳われ、教育の方向性が示され、薬剤師の資質を問われるようになっております。大きく変化する社会構造の中で、豊かな人間性と生命の尊厳に関する深い認識をもち、薬剤師としての人の健康の維持・増進に貢献する使命感と責任感、患者・生活者の権利を尊重して利益を守る倫理観を持ち、利他的な態度で生活と命を最優先する医療・福祉・公衆衛生を実現する医療人を養成するためにプロフェッショナルの視座から議論できる場となれば幸いです。

 本大会での議論が、次世代を担う薬学教育の進歩発展に寄与することを期待し、多くの皆様と八王子でお会いできますことを楽しみにしております。

    

第9回日本薬学教育学会大会
大会長 袴田 秀樹
(東京薬科大学・薬学部長)